甲斐市御領千枚田いきもの調査|初冬の棚田でタイコウチ発見!冬水田んぼの重要性(R4.11.27)

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11月下旬、稲刈りは終わり、田んぼの水はすっかりなくなっていました。

こちらはほぼ同じ場所の写真です。左が9月下旬、右が今回11月下旬のようすです。

9月下旬の様子
11月下旬の様子

夏場はあんなに生物多様性にあふれた田んぼでしたが、水がなくなったら生き物たちはどうなるのか、考えたことありますか?

では、見てみましょう!

目次

冬水田んぼで出会った生き物たち

稲作シーズンが終わると日本ではほとんどが水を切ってしまいます。

水がなくなって干からびた田んぼでは、生き物が死んでしまうこともあります。

以前から作り進めていた、「冬水田んぼ」。

冬水田んぼを作っている記事はこちら

【冬水田んぼ農法】
冬の田んぼにも水を張る伝統農法。
冬にも水を張ることによって、生物多様性を耐えさせずに土が肥え、雑草の抑制にも繋がる。

今回は実験的に挑戦。

ビオトープの一部にたらいを埋め込みました。

さて、生き物は集まっているでしょうか(#^^#)

上からのぞいていると…時々マツモムシがプカ~ッと浮かんできました。下の写真の中央付近、見えますか?

夏場~秋にかけては、常に水の上方に浮かんでいたマツモムシですが、この時期は基本的には水中にもぐっているようです。不思議ですね。時々呼吸をするために浮かんできます。

さてさて、タイトルにもあったように、タイコウチを初めて発見しました!

体長4,5㎝、管も入れると10㎝以上あるビックサイズ!

この場所で見つけるのは初めてです。小さな水場ですが、唯一の水場に集まって来てくれたのでしょう。

あとは、小さなゲンゴロウ(ハイイロゲンゴロウ?)を見つけました。

冬場でも水が切れない田んぼが1枚でもあったら、きっともっと生き物たちが増えてくれるんだろうな。

いつかタガメも見てみたいです。いるのなら…どうかな?

田んぼの生き物を観察するために、田んぼにビオトープを作りましたが、一年中水を張った場所を作りたいな…と考えています。

乾いた土を掘ってみたらヤゴがいたよ!

ビオトープの底は、乾燥してひび割れていました。

シャベルでちょっとだけ掘り起こしてみたところ、ヤゴがたくさんいました。

逆光になってしまいすみません。大きさの様々なヤゴや数匹見つかりました。

土の中にいたのに起こしてしまってごめんね。観察後すぐに逃がしたところ、割れ目に戻っていきました。

ヤゴは土の中で冬越しをするようですね。また春頃、無事に会えるといいなと思います。

まとめ:初冬の棚田でタイコウチを見つけた

今回は、マツモムシ、タイコウチ、ハイイロゲンゴロウ、ヤゴを見つけました。

大きなタイコウチはテンションが上がりましたよ!

冬水田んぼの重要性を再確認しました。

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